BLACK BIRD
FIREGRAPHIXの家庭用薪ストーブ
Designed by We Architect
そこは、腰高に連続した窓がある半地下室の家。
部屋の奥には、鉄板で作られた四角くて小さな薪ストーブが置いてあります。
火をつけてしばらくすると、薪から鳴りはじめるパチパチとした音。
着込んでいたコートの内側からほのかに体温が上がってきて、まるでお風呂に入ったかのように身体の芯から温まっていきました。
寒い冬や雪が大嫌いだったのに、薪ストーブの存在があるだけで、次の雪の日が楽しみになっていく。
十代の、ひと冬の出来事です。
それから三十年ほどが経ち、オリジナルの薪ストーブの設計に取り掛かることとなりました。
初号機は町工場の鉄工所で、鉄板の曲げ加工だけで本体を作れるよう設計したクラフトストーブでした。
シェーカー家具のようにテーパーのかかった足、クラフトマンの手仕事と機能美を感じさせる鉄板の無骨さは、記憶のなかにあった「Wood stove is a beautiful piece of furniture.」という理念のもとに作られた北欧の薪ストーブにデザインの源流があります。
そんな無駄な装飾のないデザインをそのままに、薪ストーブメーカーFIREGRAPHIX社の設計協力を得て、オリジナルの内部二次燃焼ユニットを内蔵し完成させたのが、現在のBLACK BIRDです。
超気密の火力調整レバーによって吸気を行うエアーボックスが二次燃焼を起こすことで、美しい炎のオーロラを出現させることができるようになりました。
そして、さらにこのユニットのパーツはすべて脱着可能で、メンテナンスにも対応しやすい構造になっています。
また、火力調整レバーの絞り込みで炉内への空気の流入を無酸素状態にまで近づけられる気密性を担保したつくりで、鋳物製の薪ストーブでは扱いにくい杉や檜などの針葉樹でも、燃焼後の熾火状態を長く維持できます。薪の材種を問わず、長時間効率的に放熱する設計です。
取手のついたカバーは、オンシーズンにはアッシュトレイに、オフシーズンにはガラス面の保護にと使い分けが可能で、前面と背面の窓のどちらにもカバーをかけて置くことができ、インテリアの一部として室内の景観を彩ります。
焚き口の扉は、羽根のようにわずかに開けておくことができる設計。焚き付けの際、扉をすぐに閉め切らずに少し開けておくことで、室内の空気が炉内へと効果的に流れ込み、火の回りを促します。
鳥が小枝を拾い巣をつくり、羽ばたくような炎を描くこのストーブに”BLACK BIRD”という名前をつけました。
We Architect
森 浩治
BLACK BIRD
「Black Bird」は、幅628mm、出力は5,590kcal/hと高出力を誇り、中規模な空間を十分暖められる高性能モデルとなります。リビング+ダイニングはもちろん、コテージ、別荘などにも適応可能です。
受注生産(納期についてはお問い合わせください)
寸法:W628mmxH589mmxD416mm 重量:本体:80kg
材質:鋼板 表面処理:耐熱黒塗装 ガラス:耐熱ガラス
煙突:Φ150 燃焼方式:クリーンバーン 輻射式 出力:5,590kcal/h
投入可能な薪サイズ:55cm
生産国:日本
価格:¥770,000
Movie
Beautiful Frames
FIREGRAPHIXの最大の魅力である美しい炎。私たちが薪ストーブを開発する上で最も力を入れているのが「いつまでも美しい炎を眺められる」こと。それを実現するために 「二次燃焼」と「エアカーテン」といったシステムを搭載。 「二次燃焼システム」による効率の良い燃焼とオーロラバーンの愉しみと「エアカーテン」の煤けにくくクリアなガラス窓により、いつまでも美しい炎を堪能することができます。ぜひご家庭でもFIREGRAPHIXの美しい炎をお楽しみください。


History
もともとWe Architectのオリジナルプロダクトとしてラインナップされていた「BLACK BIRD」。
森さんと鉄職人の手仕事によって生まれたそのストーブは、無骨さの中に美しさを備え、すでに高い完成度を持つものでした。
「このストーブを、より多くの人に届けたい。」
その想いから、新しいBLACK BIRDの開発が始まりました。
FIREGRAPHIXが加えたのは、長年培ってきた精密板金の加工技術と、アウトドア用、家庭用、サウナ用と、さまざまなストーブ開発を通して蓄積してきた燃焼技術です。
オリジナルが持つ佇まいや思想を大切にしながら、燃焼構造や製造工程を見直し、幾度もの試作を重ねました。
そして、安定した性能と高気密性、品質を保ちながら、受注生産にもスムーズに対応できるプロダクトとして、新しいBLACK BIRDが完成しました。
デザインや細部のディテールには、これまで森さんと職人が積み重ねてきた開発へのリスペクトを。
その個性を受け継ぎながら、FIREGRAPHIXの技術によって、これから長くつくり続け、届け続けられるストーブへと進化しています。
Design
鉄板の曲げ加工だけで本体を作れるよう設計したストーブ。シェーカー家具のようにテーパーのかかった足、FIREGRAPGIXの板金技術と機能美を感じさせるデザインは、「Wood stove is a beautiful piece of furniture.」という理念のもとに作られた北欧の薪ストーブにデザインの源流があります。


Design Directed by
Koji Mori
森 浩治
建築家 / デザイナー
1978 年 東京都生まれ
新座総合技術高等学校工業デザイン科卒業後、在来工法大工、2×4 工法、店舗工事、宮大工の経験を経て株式会社 we および 建築設計事務所 we architect studio 開設。
住まいの設計と施工を主軸に、家具・照明・プロダクトデザインから写真・映像・企業のアートディレクションまで、ものづくりに関わる幅広い領域を手がけている。
https://www.we-architect.jp/
CONTACT
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